子どもが大切にしているぬいぐるみ、可愛がって持ち歩く頻度が増えれば増えるほど傷みが激しくなってしまいます。愛着のあるものだから捨ててしまうことはできない、でも傷んでボロボロのぬいぐるみを持ち歩かせたくない。そんな方に、今回は大切なぬいぐるみの修理の方法をご紹介します。
1ぬいぐるみの修理方法(ケース別)
ぬいぐるみを家庭で修理することが出来れば、コストを抑えながら気に入ったぬいぐるみを綺麗なままの状態で長く使うことが出来ます。
ご家庭での修理方法をケース別に分けてご紹介します。
【ぬいぐるみの表面がはげている】
同じ部分を持つ癖があったり、お子さんが持ち運ぶ際に引きずってしまったりすると、表面の毛が抜けて部分的にはげてしまいます。
<対処法>
1.まわりの毛と同様の糸を用意します。
色、手触りなどよく観察し、もともとのぬいぐるみの糸になるべく近いものを選びます。(自分で糸を選ぶことが難しい方は、手芸センターなどに実際にぬいぐるみを持ち込み店員さんに伺ってみるのも良いでしょう。)
2.はげてしまっている箇所に新しい毛を縫い込みましょう。
糸が抜けにくくなるよう、縦横無尽にざくざくとたくさん縫い付けましょう。
互いの糸が抑えあうようにイメージして縫っていきましょう。
3.ハサミで切りそろえましょう。
周りの糸となじむよう、ハサミで切って長さを整えましょう。
この時、他の部分よりも若干長めにすることで、後から縫い込んだ毛がすぐに短くなってしまうのを防ぐことが出来ます。
【ぬいぐるみを縫い合わせている糸がほつれている】
引っ張ったり、どこかにひっかけたりすると縫い目がほつれてしまい、中から綿が出てきそうになってしまいます。
<対処法>
1.ほつれた箇所を確認しましょう。
ほつれた個所を確認し縫い目の糸が残っていればリッパーで縫い糸を綺麗に抜ききりましょう。
2.さけた部分の布を内側に織り込みましょう。
さけた(ほつれてほどけた)部分両側の布を、内側に0.5センチほど織り込みます。
3.縫い合わせましょう。
<2.>で折った折り目に合わせて布と布の間に橋を架けるようなイメージで糸を通していきます。この時、針を出す間隔は等しくしましょう。また、玉止め部分がぬいぐるみの表面に出てしまわないよう、縫い始めは内側からにすると良いでしょう。
4.縫い終わり
最後までとじ終わったら玉止めをし、表面に糸が出てこないよう糸の始末をしましょう。
【ぬいぐるみの綿がへたっている・ゴロゴロしている】
重ねて収納しているとぬいぐるみの中綿がへたってしまいます。また、湿気の多い場所での保管をすると、水分を含んだ中綿がゴロゴロとぬいぐるみの中で塊になってしまい、ふかふかの触り心地が損なわれてしまいます。
<対処法>
1.綿を入れる箇所を確認しましょう。
一般的なぬいぐるみは9割ほどの部分をミシンで縫製しています。残りの1割程度の手縫い部分を見つけましょう。
2.手縫い部分をほどきましょう。
手縫い部分を見つけることが出来たら、その部分の糸をリッパーでほどきましょう。綿を入れていく穴になるので、入り口が狭いと不便です。手縫い部分はすべてほどいておきましょう。
3.綿を詰めていきましょう。
リッパーで開けた入り口から綿を詰めていきましょう。ときどき形のバランスを確認しながら慎重に詰めましょう。
4.縫い合わせましょう。
バランスを整えたら、開いた部分を縫い合わせましょう。
2ぬいぐるみ修理業者
家庭では対処できないような大きな破れ、ほつれ、特殊素材部分の破損などはぬいぐるみの修理を専門に行っている業者さんにお任せするという方法もあります。
アフターサービスの有無やこれまでの実績(お客様の声)などを参考に慎重に業者選びをすることが大切です。
3ぬいぐるみの日々のお手入れ
ぬいぐるみを傷ませないという考え方もあります。
*ブラッシングをする
ブラッシングをすることでほつれに早い段階で気づくことが出来ます。
そのため、修理も簡単なものに抑えることが可能です。
*陰干しをする
陰干しをすることで、湿気がたまるのを防ぎ中綿のゴロゴロを抑えることが出来ます。
*手洗いをする
手洗いを行うことで虫がつくのを防ぐことが出来ます。
4手放す際のおすすめの方法
ここまで自身で修理し、お手入れをして大切にしてきたぬいぐるみですが、修理不能や、お子さんの成長とともに必要なくなってしまうことがあります。
だからといって捨ててしまうのは寂しいですね。
大切にしてきたぬいぐるみを手放す際おすすめの方法をご紹介します。
ぬいぐるみ供養ドットコムでは、大切なぬいぐるみを供養してもらうことが出来ます。また、ぬいぐるみとともに写った写真のデジタル資産化もしてもらえるので思い出が永遠に残せます。ぬいぐるみ自体はなくなってしまっても、ぬいぐるみを修理してくれていた自身の親との思い出は色あせることなく残せそうですね。
5まとめ
今回は自宅での修理方法も含めいろいろな方法をご紹介しました。
自分に合った方法を見つけていただくことはできましたでしょうか?
子どもが大切にしているぬいぐるみ、出来るだけ綺麗な状態のままたくさん遊ばせてあげたいですね。
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記事監修:
ECコンサルタント越智克枝
ジョブプロジェクト株式会社取締役CBO