Web3(Web3.0)とは?概要
ネット上に様々なWeb3の概念についての記事がありますが、
実はまだ定義が決まりきっていないのが実情です。(執筆当時:22/03/16)
※Web3もWeb3.0も同じ意味です。
そのため、人によって受け取り方や考え方が違うので、
ある人は「それWeb3.0だね!」
またある人は「それって実質Web2.0じゃ?」
またある人は「それ絶妙な作りだから、Web2.5くらい…??」
といったように差が出てくるような状況です。
ただ、いずれの場合にも、共通している変わらないポイントがあります。
それは 「ブロックチェーン技術が絡んでいる」 点です。
ブロックチェーンが絡んでいないサービスでWeb3と謳っているものもあるかもしれませんが、それに関してはWeb3ではないと断言しても良いものと思います。
ブロックチェーン…??
ブロックチェーンを調べていただくと分かりますが、これもまたすごい分かりづらいです。
ブロックチェーンの詳しい解説は別記事でご覧いただけるようにいたしますが、ブロックチェーンのポイントを簡単に3つにまとめると下記にようになります。
- 透明性が担保されている
- 非改ざん耐性がある
- 非中央集権型(分散型とも言う)
これもまた分かりづらい。
■透明性が担保されている
ブロックチェーンを介したすべてのやりとりは誰でも見ることができます。
逆に隠したくても隠すことができません。
※ブロックチェーン技術を使っているものの、機密的な情報はブロックチェーンの外でやりとりをするサービスも多々ありますので、サービスの設計の仕方によって見える範囲が変わりますが、どこかのタイミングでブロックチェーンを介した情報のやりとりがあると考えておいてください。
■非改ざん耐性がある
↑のとおり、ブロックチェーンのやりとりが誰でも見れるのはお伝えしましたが、そのやりとりは本当に正しいかを証明する必要があります。
実際の細かい部分は異なりますが、イメージとして、やりとりの正しさを検証するために、世界中の多くのパソコンが検証する作業に参加をしています。(マイニングと呼ばれたりもします)
検証をするといっても、人やデバイスはボランティアでやると参加者が減ってしまうため、検証した人に報酬(インセンティブ)を渡しています。
検証作業自体はプログラムがやってくれるので、実質パソコンのパワーを分けるだけで、報酬がもらえるのでものすごい数のパソコンが作業に参加しています。
検証は投票と同じく、51%以上の過半数を得たものが結果として確定します。
ですので、改ざんをしたい場合、世界中のパソコンの51%を不正に操作する必要があるため、実質改ざんするのは不可能と言われています。
■非中央集権型(分散型とも言う)
これが一番イメージしづらいかと思います。
ブロックチェーンには管理者や運営者がいません。
もちろん最初に作った人や組織はいますが、その人や組織が決定権や決裁は持っておらず、実際はブロックチェーンに参加する人すべてによって運営がされていきます。
※とはいえ、立ち上げた人のカリスマ性によって左右されることはまだまだ多いですし、運営が存在して実現したい世界を謳って、共感する人を求めるといったケースも大いにあります。こういった場合は中央集権になるため、本来のWeb3とは呼べない可能性があります。
↑のとおり、1つの検証作業にも世界中が参加していますので、検証の時点で世界的規模で巻き込んだものとなります。
結局何ができるようになる?
できることに関しては正直無数にあります。
よく言われるところでは、
- 信用がないとできなかったサービスを成り立たせられる = スマートコントラクト
- デジタル上の通貨を発行できる(ポイント等ではなく、通貨機能をもたせることができる) = 仮想通貨
- デジタル上の通貨で、資金の調達や融資、投資、投機ができる。 = DiFi、ICO、IEO、STO、LP
- データに対して証明書を発行することができる = NFT
- ゲームをするだけ通貨が発行できて、稼ぐことができる = BGC
などありますが、いずれも分かりづらいかと思いますので、1つ1つ詳しく解説した記事は今後作っていきます。
ブロックチェーン技術自体は既存技術の組み合わせですが、世界が熱狂し始めていることで、これまでできなかったこと、新たにできることが増えてくる世界がやってくると思いますので、まずは一度何かに手を出してみていただけると嬉しく思います!